オススメのアプリケーションたち

この記事では、いくつかのオススメのアプリケーションを紹介します。 ウェブブラウザ、電子メールクライアント、オフィススイート、画像編集など分野ごとに紹介しています。

インストールには前の記事で利用したソフトウェアマネージャーを利用するのがいいでしょう

できるだけシステムのパッケージ(debファイル版)をインストールし、なければFlatpak版をインストールしましょう

ウェブブラウザ

 

オススメは、Linux Mintに最初からインストールされているFirefoxです。 また、前の記事でインストールしたGoogle Chromeを使うのもいいでしょう。

Microsoft Edgeを使う場合

 

Microsoft Edgeはシステムのパッケージには含まれていません。 Flatpak版をインストールするか、Google Chromeと同じようにdebファイルをダウンロードしてインストールしましょう。

なお、以下のリンクからMicrosoft Edgeのdebファイルをダウンロードすることができます。

  1. Microsoft Edgeのdebファイルのダウンロード
  
 
下部にある "Microsoft Edge が Linux で使用可能になりました。" の隣りにあるリンクからダウンロードすることができます。

電子メールクライアント

 

最初からインストールされているThunderbirdがオススメです。 単なる電子メールクライアントではなく、カレンダーや連絡先などの機能も持っています。

  
Evolutionも魅力的です。 こちらも単なる電子メールクライアントではなく、カレンダーや連絡先・タスク・メモの機能を持っています。

オフィススイート

 

最初からインストールされているLibreOfficeが断然オススメです。 ワープロ・表計算・プレゼンテーション・ドロー・データベース・数式エディタといった具合に、オフィスでの作業に必要な機能がひと通り揃っています。

ソフトウェア名称 機能
LibreOffice Writer ワープロ
※Wordの代用
LibreOffice Calc 表計算
※Excelの代用
LibreOffice Impress プレゼンテーション
※PowerPointの代用
LibreOffice Draw ドロー
LibreOffice Base データベース
LibreOffice Math 数式エディタ

画像閲覧

 

オススメはXnView MPです。 単なるビューアではなく、回転やトリミング・コントラスト補正などの画像処理も行えます。 また、Exif情報のGPSタグを元にマップで撮影地点を表示することもできます。

なお、システムのパッケージには含まれていません。 Flatpak版をインストールするか、Google Chromeと同じようにdebファイルをダウンロードしてインストールしましょう。

以下のダウンロードページからXnView MPのdebファイルをダウンロードすることができます。

  1. XnView MPのダウンロードページ
  
 
[Linux DEB 64-bit]ボタンを押してダウンロードします。

画像編集

ペイント系ソフトウェアのオススメは、前の記事でインストールしたGIMPです。 ドロー系ソフトウェアではInkscapeがおすすめです。

GIMPについて

 

GIMPは、キャンバスに筆で絵を描くような感覚で画像を作成・加工することができるソフトウェアです。 無償で使えるソフトウェアながら、有償のソフトウェアと同程度の機能を備えており、GIMPがあれば、ほとんどの画像処理を行うことができます。

GIMPの詳しい使い方については、以下を参照ください。

『GIMP入門』へ

Inkscapeについて

 

Inkscapeはベクタ画像を扱うためのソフトウェアで、貼り絵のように絵を描くことができます。 ベクタ画像は写真のような緻密な表現をするのは苦手ですが、イラストを描くのには向いています。 ロゴ、ポスター、アイコンなどはベクタ画像の得意分野です。

Inkscapeの特徴・使い方については、以下を参照ください。

『Inkscape入門』へ

写真のRAW現像

写真をRAW現像するソフトウェアといえば、RawTherapeedarktableです。

RawTherapeeについて

 

RawTherapeeは無償で使えるソフトウェアながら強力なRAW現像機能を備えています。 カメラが出力したRAWデータを読み込んで補正し、JPEGファイルとして出力することができます。

また、JPEGファイルを直接補正することもできます。 RAWファイルを残していないJPEGファイルも補正することができます。

RawTherapeeの特徴・使い方については、以下を参照ください。

『RawTherapee入門』へ

darktableについて

 

darktableも強力なRAW現像機能を備えた無償のソフトウェアです。 カメラが出力したRAWデータを読み込んで補正し、JPEGファイルとして出力することができます。

また、darktableには写真管理機能があります。 darktableに写真を取り込むことで、取り込んだ写真がデータベース化されます。

データベース化された情報をもとに、カメラ機種やレンズ・焦点距離・ISO感度・撮影日時などで写真を探すことができます。

darktableの特徴・使い方については、以下を参照ください。

『darktable入門』へ

動画編集

意外にも、Linux系OS向けの動画編集ソフトウェアは多くあります。 高機能なソフトウェアほどPCへの負荷が多いので、目的に合ったものを選びましょう。

ソフトウェア名称 機能
Pitivi 初級者向け
OpenShot 初級者向け
中級者向け
Shotcut 中級者向け
Flowblade 中級者向け
Kdenlive 上級者向け
DaVinci Resolve 上級者向け
プロ向け

DaVinci Resolve 以外はソフトウェアマネージャーからインストールすることができます。

  
DaVinci Resolve はBlackmagic Design社の公式サイトからダウンロードする必要があります。
  
DaVinci Resolve には有料版と無料版があります。 無料版には機能的な制限がありますが、個人クリエイターであれば十分なほどの機能は備わっています。

Pitiviで十分かも

 

不要な尺をカットして音楽を足し、タイトルやテロップを入れる、という程度であればPitiviで十分です。 Pitiviの使い方については以下の記事を参照ください。

  1. 動画編集ソフトウェアPitiviの使い方

3DCG制作

 

オススメは、Blenderです。 というより、他に選択肢はありません。

  
有償ライセンスの製品ならオートデスク社の Maya もあります。 無償では筆者の知る限り Blender のみです。

以下は Blender で制作された短編3DCGアニメーション映画の一部です。 無償で利用できるソフトウェアながら、ここまでの作品を制作することができます。

WING IT! - Blender Open Movie : 2023

CHARGE - Blender Open Movie : 2022

Sprite Fright - Blender Open Movie : 2021

Coffee Run - Blender Open Movie : 2020

Tears of Steel - Blender Open Movie : 2012

Blenderの使い方について

Blenderは、3DCG画像や3DCGアニメーションを制作するためのソフトウェアです。 無償でありながら高機能で本格的なソフトウェアです。

Blenderの特徴・使い方については、以下を参照ください。

『Blender入門』へ
  

子供向けのアプリケーションの紹介

 

Linuxには子供向けのアプリケーションもたくさん用意されています。 コンピュータリテラシー・数学・プログラミングなど、ひと通りのアプリケーションが揃っています。

ソフトウェア名称 機能
Tuxpaint お絵描きツール
Tuxtype タイピング練習
Tuxmath 数学ゲーム
Scratch プログラミング学習
GCompris 教育用ゲーム集
Stellarium プラネタリウム
  

まとめ

Linux Mintのソフトウェアカタログには、たくさんの有益なソフトウェアが含まれています。 お好みのソフトウェアをインストールしましょう。