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MX Linuxのインストールと初回起動

  

データが消えても構わないPCを用意

それでは、MX Linuxのインストールの準備を行いましょう。 まずはPCの準備です。 インストールするとPC内のデータは完全に消去されてしまいますので、データが消えても構わないPCを用意してください

なお、本ウェブサイトはMX Linux 23.6を利用するものとして執筆しています。 システム要件は以下の通りです。

- MX Linux 23.6の推奨システム要件 -
メモリ 2GByte
ディスク容量 20GByte
- MX Linux 23.6の最小システム要件 -
メモリ 1GByte
ディスク容量 8GByte
  
MX Linux 23.6 のサポートが終了するのは2028年06月です。

上記のシステム要件を満たしているPCを用意しましょう。 発売から10年以内であることが目安になるかと思います。

MX Linuxには3つのデスクトップ環境がある

MX Linuxには、 Xfce(エックスエフシーイー) エックスエフシーイー Xfce(エックスエフシーイー) / Fluxbox(フラックスボックス) フラックスボックス Fluxbox(フラックスボックス) / KDE(ケーディーイー) ケーディーイー KDE(ケーディーイー) の3つのデスクトップ環境があります。

Xfce
エックスエフシーイー
・軽量
・メモリ使用量が少ない
・KDE版ほどの機能はない
Fluxbox
フラックスボックス
・さらに軽量
・メモリ使用量はさらに少ない
・KDE版ほどの機能はない
KDE
ケーディーイー
・モダンで先進的
・古いPCではパワー不足

本ウェブサイトは、Xfce版を利用するものとして執筆しています。

MX Linuxの起動メディアを作成する

PCを用意したら、次にMX Linuxの起動メディアを作成します。 公式ウェブサイトからMX Linux 23.6 Xfce版をダウンロードし、DVD-R(またはUSBフラッシュメモリ)に書き込みます。 作業は、Windows上で行います

MX Linux 23.6 Xfce版のダウンロード

MX Linux 23.6 Xfce版をダウンロードします。 MX Linuxの公式ウェブサイトである https://mxlinux.org/ から MX Linux 23.6 Xfce版 をダウンロードしてください。

なお、以下のリンクからMX Linux 23.6 Xfce版を直接ダウンロードすることもできます

  1. MX Linux 23.6 Xfce版 のダウンロード
  
SourceForgeからのダウンロードには時間がかかると思います。 その場合には日本国内にあるミラーサイトからダウンロードしてください。
  
具体的には 山形大学工学部筑波大学 などです。 ダウンロードするファイルは MX-23.6_x64.iso です。

ダウンロードした MX-23.6_x64.iso はISOイメージ形式のファイルです。 DVD-RまたはUSBフラッシュメモリに書き込んで起動メディアを作成します。

DVD-Rで起動メディアを作成する場合

DVD-Rで起動メディアを作成する場合の手順はLinux Mint編と同じですので、そちらを参照して読み替えてください。

USBフラッシュメモリで起動メディアを作成する場合

USBフラッシュメモリで起動メディアを作成する場合の手順はLinux Mint編と同じですので、そちらを参照して読み替えてください。

起動メディアからの起動

準備した起動メディアからMX Linuxを起動しましょう。 作成した起動メディアをDVDドライブ(またはUSBポート)にセットし、PCの電源を入れます。

MX Linuxの起動に成功すると起動メニューが表示されます。 なお、PCのファームウェアインタフェースが UEFIかBIOSかで起動メニューは異なります。 それぞれ手順が異なりますので、お使いのPCに合わせて実施してください

 

上図のように画面左下に "UEFI" と表示されていればUEFIで、そうでなければBIOSです。

  
何も操作しなくても、60秒が経過すると自動的に起動が開始されてしまいます。 キーボードのカーソルキーの上()や下()を押すことでカウントダウンを停止させることができます。

ファームウェアインタフェースがUEFIの場合のMX Linuxの起動手順

ファームウェアインタフェースがUEFIの場合の起動手順です。 言語を日本語に切り替えて起動を行います。

1. Language - Keyboard - Timezone を選択
1. Language - Keyboard - Timezone を選択

上図のようにメニュー項目の "Language - Keyboard - Timezone" を選択してEnterキーを押します。

2. Language (lang=en_US) を選択
2. Language (lang=en_US) を選択

上図のように "Language - Keyboard - Timezone" メニューが表示されます。 メニュー項目から "Language (lang=en_US)" を選択してEnterキーを押します。

3. lang=ja_JP: 日本語 - Japanese を選択
3. lang=ja_JP: 日本語 - Japanese を選択

上図のように言語の一覧が表示されます。 一覧から "lang=ja_JP: 日本語 - Japanese" を選択し、Enterキーを押します。

4. メインメニューへ戻る
4. メインメニューへ戻る

上図のように "lang=ja_JP" / "kbd=jp,us" / "tz=Asia/Tokyo" が設定されていることを確認します。 確認したらメニュー項目の "<=== メインメニューへ戻る" を選択し、Enterキーを押します。

5. MX Linuxの起動を実行
5. MX Linuxの起動を実行

上図のようにメインメニューに戻ります。 最初から選択されている "MX-23.6 x64 (April 13, 2025)" を選択してEnterキーを押します。

  
何も操作しなくても、60秒が経過すると自動的に起動が開始されてしまいます。
6. MX Linuxの起動が開始される
6. MX Linuxの起動が開始される

上図のようにMX Linuxの起動が開始され、起動の進捗が表示されます。 ただ待つのみで、何もすることはありません。

7. MX ウェルカム画面が表示される
7. MX ウェルカム画面が表示される

上図のように起動に成功するとMX ウェルカム画面が表示されます。 [閉じる]ボタンを押して画面を閉じましょう。

ファームウェアインタフェースがBIOSの場合のMX Linuxの起動手順

ファームウェアインタフェースがBIOSの場合の起動手順です。 言語を日本語に切り替えて起動を行います。

1. F2キーを押す
1. F2キーを押す

上図のように画面下部にメニューが表示されます。 言語を切り替えますのでF2キーを押します。

2. 日本語を選択
2. 日本語を選択

上図のように言語の一覧が表示されます。 一覧から "日本語" を選択し、Enterキーを押します。

3. MX Linuxの起動を実行
3. MX Linuxの起動を実行

上図のように最初から選択されている "MX-23.6 x64 (April 13, 2025)" を選択してEnterキーを押します。

4. MX Linuxの起動が開始される
4. MX Linuxの起動が開始される

上図のようにMX Linuxの起動が開始され、起動の進捗が表示されます。 ただ待つだけです。 何もすることはありません。

5. MX ウェルカム画面が表示される
5. MX ウェルカム画面が表示される

上図のように起動に成功するとMX ウェルカム画面が表示されます。 [閉じる]ボタンを押して画面を閉じましょう。

  

PCへのMX Linux 23.6 Xfce版のインストールと初回起動

では、インストール作業を行いましょう。 インストーラを実行し、MX Linux 23.6 Xfce版のインストールを行います。

1. "インストール" アイコンをクリック
1. "インストール" アイコンをクリック

上図のようにデスクトップにある "インストール" アイコンをクリックします。 ダブルクリックではなく、クリックです。

  
MX LinuxでのクリックはWindowsでのダブルクリックのように振る舞うため、ダブルクリックしてしまうと二重起動してしまいます。
  
ただし、デスクトップやパネルのアイコンはダブルクリックしても二重起動しないように対策されているようです。 つまり "インストール" アイコンをダブルクリックしてもインストーラは二重起動はしません。 しかし、ファイルマネージャでのファイル操作では二重起動してしまいますので、ダブルクリックはしないよにクセをつけておきましょう。
  
MX Linuxでは、マウスカーソルを乗せるだけでアイテム選択することができます。
2. MX Linuxインストーラが起動する
2. MX Linuxインストーラが起動する

上図のようにMX Linuxインストーラが起動します。 起動メディアが改ざんされていないかの確認が行われます。 完了するまで待ちましょう。

3. 情報の収集
3. 情報の収集

上図のようにPCのハードウェアに関する情報の収集が行われます。 何もすることはありません。

4. 利用規約とキーボード設定の確認
4. 利用規約とキーボード設定の確認

上図のように利用規約とキーボード設定が表示されています。 初期値のままで問題ありませんので[→ 次へ]ボタンを押して次へ進みます。

5. インストールのタイプを選択
5. インストールのタイプを選択

上図のようにインストールの種類を選択することができます。 ディスクを丸ごとMX Linuxに割り当ててインストールするか、自分でディスク内の領域を調整してインストールするかどうかを選ぶことができます。

  
本ウェブサイトでは、"ディスク全体を利用して通常のインストール" を選んだものとして説明を続けます。 その場合にはPC内のディスクは完全に消去されますので、消えても問題のないPCであることを再度確認してから作業を進めてください。

インストールの種類を選択したら、[→ 次へ]ボタンを押して次へ進みましょう。

6. インストールの確認
6. インストールの確認

上図のようにディスク書き込み前の最終確認が行われます。 ディスクにどのような変更が加えられるかが表示されていますので、内容を確認し[開始]ボタンを押して次へ進みます。

7. コンピュータ名とネットワークに関する設定
7. コンピュータ名とネットワークに関する設定

上図のようにコンピュータ名とネットワークに関する設定を行います。 以下を参考に入力してください。

項目 意味 入力例
コンピュータ名 ホスト名
※このPCの識別子
myhostname
コンピュータのドメイン 参加するドメイン
※意味がわからなければ初期値の "example.dom" ままにしてください
mydomain
  
漢字やひらがな・カタカナなどの全角文字は使わないようにしましょう。

コンピュータ名とネットワークに関する情報を入力したら、[→ 次へ]ボタンを押して次へ進みましょう。

8. 言語や地域・時刻に関する設定
8. 言語や地域・時刻に関する設定

上図のように言語や地域および時刻に関する設定を行います。 初期値のままで問題ありませんので[→ 次へ]ボタンを押して次へ進みます。

  
Windowsと共存させる場合(インストールの種類で "ディスクレイアウトをカスタマイズ" を選択した場合)は "システムクロックに現地時刻を利用する" をチェックする必要があります。
9. 作成するユーザアカウントの情報
9. 作成するユーザアカウントの情報

上図のように作成するユーザアカウントの情報を入力します。 以下を参考に入力してください。

項目 意味 入力例
規定のユーザログイン名 ユーザID
※ユーザの識別子
taro
規定のユーザパスワード ログイン時のパスワード <パスワード>
  
漢字やひらがな・カタカナなどの全角文字は使わないようにしましょう。

作成するユーザアカウントの情報を入力したら、[→ 次へ]ボタンを押して次へ進みましょう。

10. Tips(使い方のコツ)の表示
10. Tips(使い方のコツ)の表示

上図のようにTips(使い方のコツ)が表示されます。 インストールが完了するまで次の画面へは進めませんので、気長に待ってください。

11. インストーラの終了
11. インストーラの終了

上図のようにインストールが完了すると[→ 完了]ボタンが表示されます。 [→ 完了]ボタンを押してインストーラを終了しましょう。

インストーラが終了すると、自動的に再起動が始まります

12. 起動メディアの取り出し
12. 起動メディアの取り出し

上図のように "Please remove the disc, cloose the tray and press Enter to continue" というメッセージが表示されます。

起動メディアを取り外してからEnterキーを押すと、PCが再起動されます。


では、このままインストール後の初回起動も行いましょう。

13. MX Linuxの起動を実行
13. MX Linuxの起動を実行

上図のようにPCが再起動されると、インストールされたMX Linuxの起動メニューが表示されます。 最初から選択されている "MX 23.6 Libretto" を選択してEnterキーを押します。

  
何も操作しなくても、5秒が経過すると自動的に起動が開始されます。
14. MX Linuxの起動が開始される
14. MX Linuxの起動が開始される

上図のようにMX Linuxの起動が開始されます。

15. MX Linuxのロゴが表示される
15. MX Linuxのロゴが表示される

上図のようにロゴが表示され、引き続きMX Linuxの起動が行われます。

16. ログイン画面
16. ログイン画面

上図のようにログイン画面が表示されます。 パスワードを入力し、[Log In]ボタンを押してログインしてください。

  
パスワードに入力するのは、インストール時に "規定のユーザパスワード" で設定したパスワードです。
17. MX ウェルカム画面
17. MX ウェルカム画面

上図のようにMX ウェルカム画面が表示されますので、[閉じる]ボタンを押して画面を閉じましょう。


ではここで、システムの終了や再起動の手順を説明しておきます。

18. [ログアウト]ボタンを押す
18. [ログアウト]ボタンを押す

上図のように画面左部にあるパネルの[ログアウト]ボタンを押します。

19. ログアウト画面が表示される
19. ログアウト画面が表示される

上図のようにログアウト画面が表示されます。 ここからシステム終了や再起動・ログアウトなどを実施することができます。

ただし、今はシステム終了も再起動も行わないでください。 システム終了や再起動の手順を説明しておきたかっただけです。

システムは起動させたまま次の記事へ進んでください。

  

まとめ

MX Linuxの公式ウェブサイトから MX Linux 23.6 Xfce版 をダウンロードし、DVD-Rに書き込んで起動メディアを作成しましょう。

ダウンロードした MX-23.6_x64.iso をマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるコンテキストメニューから "ディスク イメージの書き込み" を実行します。 なお、Rufusを使用することで、ISOイメージをUSBフラッシュメモリに書き込むこともできます。

作成した起動メディアからPCを起動し、デスクトップにある "インストール" アイコンを実行することでインストーラが起動します。 インストール時に最低限入力する必要があるのが コンピュータ名・ユーザ名・ユーザパスワード の3項目です。

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