トップ > Linuxらしい使い方を覚える >
コマンドラインの編集方法

  

コマンドラインは柔軟に編集することができる

続いても、シェルに関する話題です。 この記事では、コマンドラインの編集方法について解説します。 コマンドラインとは、シェルプロンプトに続くコマンドや引数の入力行のことです。

それでは端末を開き、以下のように sl Documents と入力したままEnterキーは押さないでください

taro@myhostname:~$ sl Documents 

ls コマンドを実行するつもりなのに、sl と打ち込んでしまいました。 ああ、なんてことでしょう、修正が必要です。 ただし、BackSpaceキーで全て削除するのは非効率です。

ではここで、CTRL+Aキーを押してください。 以下のようにカーソルが行頭に移動します。

taro@myhostname:~$ sl Documents
  
CTRL+Eキーでカーソルを行末に移動することができます。

では次に、CTRL+Dキーを押してください。 以下のようにカーソル位置の1文字 "s" が削除されます。

taro@myhostname:~$ l Documents

続けて、CTRL+Fキーを押してください。 以下のようにカーソルが右へ1文字分だけ移動します。

taro@myhostname:~$ l Documents
  
CTRL+Bキーでカーソルを1文字前へ移動することができます。

では、"s" を足しましょう。 Sキーを押してください。 以下のように "s" が足されます。

taro@myhostname:~$ ls Documents

これで修正が終わりました。 キーボードのEnterキーを押してください。

taro@myhostname:~$ ls Documents
対象のファイル.txt
taro@myhostname:~$

狙い通りのコマンドを実行することができました。

  
  

まとめ

シェルプロンプトに続く入力行のことを "コマンドライン" と呼びます。 コマンドラインはキーボード操作で柔軟に編集することができます。

操作/コマンド 説明
CTRL+Aキー カーソルを行頭へ移動する
CTRL+Eキー カーソルを行末へ移動する
CTRL+Bキー カーソルを1文字前へ移動する
CTRL+Fキー カーソルを1文字後ろへ移動する
CTRL+Dキー カーソル位置の1文字を削除する
メニュー