この記事では、ファイルマネージャの基本的な使い方について解説します。 ファイルマネージャとは、ファイルやディレクトリを閲覧・管理(作成 / 改名 / 移動 / 削除 / 複製など)するためのソフトウェアのことです。
つまり、Windowsでの『エクスプローラ』のことです。
実際にファイルマネージャを起動し、少しばかり触ってみましょう。 ファイルマネージャの起動はすごく簡単です。 ショートカットアイコンがすでにパネルに登録されていますから。
上図のように画面下部のパネルの左側にあるディレクトリのアイコンをマウスの左ボタン()でクリックします。
上図のようにファイルマネージャが起動します。 具体的なソフトウェア名称は "Caja" です。
ファイルマネージャで最初に行うべき作業はツールバーの表示です。 さっそくツールバーを表示させましょう。
上図のようにプルダウンメニューの"表示(V) -> メインツールバー(M)"を実行します。
上図のようにプルダウンメニューの下にツールバーが表示されます。 見ての通り、ツールバーには[→進む]ボタンや[←戻る]ボタンなどの便利なボタンがあります。
では、ツールバーを使って表示形式を変更してみましょう。 現状の "アイコン表示" から "一覧表示" に変えてみます。
上図のようにツールバーにある "アイコン表示" をマウスの左ボタン()でクリックします。
上図のように選択肢が表示されますので "一覧表示" を選択します。
上図のように表示形式が一覧表示に変わります。 ファイルやディレクトリの種類・変更日時が見えるようになりました。
続いては、ファイル一覧の表示サイズを変更してみましょう。
上図のようにツールバーにある[-]ボタンを押します。
上図のようにファイル一覧のアイコンとフォントが小さくなります。 結果、より多くの情報が見渡せるようになりました。
次に行うのは、隠しファイル / 隠しディレクトリの表示です。 初期設定では、ファイルマネージャは隠しファイル / 隠しディレクトリは表示しません。
それを変更し、隠しファイル / 隠しディレクトリも表示されるようにしましょう。
上図のようにプルダウンメニューの"表示(V) -> 隠しファイルを表示する(H)"を実行します。
上図のようにピリオドで始まるファイルやディレクトリが出現します。 隠しファイルと隠しディレクトリが表示されるようになった、ということです。
続いて "ロケーションバー" について説明しておきます。 ロケーションバーというのは、現在のディレクトリの位置を示す情報欄のことです。
上図のようにファイル一覧の上にボタンが横に3つ並んでいますが、これがロケーションバーです。 カレントディレクトリまでのディレクトリ構造が、ボタンで並べられて表示されます。
ロケーションバーは、テキスト形式に切り替えることができます。 試しに切り替えてみましょう。
上図のようにロケーションバーの左の[表示切り替え]ボタンを押します。
上図のようにロケーションバーの表示がテキスト形式に切り替わります。
上図のようにロケーションバーをボタン形式に戻しておきましょう(ロケーションバーの左の[表示切り替え]ボタンを再度押せば戻ります)。
最後に、本題のファイルやディレクトリの作成・改名・移動・削除・複製について説明しておきます。
上図のようにファイルやディレクトリをマウスの右ボタン()でクリックすることでメニューが表示されます。 表示されたメニューから各種操作を行うことができます。
また、プルダウンメニューから実行する方法もあります。
上図のようにプルダウンメニューの"編集(E)"にあるメニューからも各種操作を実行することができます。
ファイルマネージャは、画面下部のパネルにあるショートカットアイコンから起動するのが簡単です。 Linux Mintでは、ファイルマネージャに "Caja" を採用しています。
ファイル一覧の表示形式は、いつでも自由に切り替えることができます。 アイコンやフォントのサイズも、好みに応じて変更することができます。
ファイル一覧の上にはロケーションバーがあります。 カレントディレクトリまでのディレクトリ構造をボタン形式で表示したり、テキスト形式で表示することができます。 Windowsではディレクトリの区切りは \(バックスラッシュ) ですが、UNIX系OSでの区切りは /(スラッシュ) です。
各ユーザのホームディレクトリは、最上位ディレクトリの下の "home" ディレクトリの下にそれぞれ用意されます。 ホームディレクトリの名称はユーザIDと同じになるため、ユーザIDが "taro" でればホームディレクトリは "/home/taro" になります。 なお、管理者ユーザのホームディレクトリは "/root" です。