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PCの用意とLinux Mintの起動メディアの作成

  

情報が完全に消えても問題ないPCを用意しよう

まずは、PCを用意しましょう。 Linux MintをインストールするとPC内の情報は完全に消えてしまいますので、消えても構わないPCを準備してください。 本ウェブサイトでは、Windowsのサポートが切れたPCを用意することを想定しています。

なお、本ウェブサイトはLinux Mint 21.3を利用するものとして執筆しています。 Linux Mint 21.3のシステム要件は以下の通りです。

- Linux Mint 21.3の推奨システム要件 -
CPU 64ビット
メモリ 4GByte
モニタ解像度 1024 x 768
ディスク容量 100GByte
- Linux Mint 21.3の最小システム要件 -
CPU 64ビット
メモリ 2GByte
モニタ解像度 1024 x 768
ディスク容量 20GByte
  
Linux Mint 21.3は64ビット版のみの提供となっており、32ビット版は提供されていません。
  
Linux Mint 21.3 のサポートが終了するのは2027年04月です。

上記のシステム要件を満たしているPCを用意しましょう。 発売から10年以内であることが目安になるかと思います。

Linux Mintには3つのエディションがある

Linux Mintには、Cinnamon Edition / Xfce Edition / MATE Editionの3つのエディションがあります。

Cinnamon Edition ・モダンで先進的
・古いPCではパワー不足
Xfce Edition ・軽量
・メモリ使用量が少ない
・Cinnamonほどの機能はない
MATE Edition ・軽量で古典的
・メモリ使用量はさらに少ない
・Cinnamonほどの機能はない

本ウェブサイトは、MATE Editionを利用するものとして執筆しています。 Windows 8世代のPCでも快適に動かせるのは、Xfce Edition か MATE Editionのどちらかです。

  

Linux Mintの起動メディアを作成する

続いて、Linux Mintの起動メディアを作成します。 公式ウェブサイトからLinux Mint 21.3 MATE Editionをダウンロードし、DVD-Rに書き込みます。 作業は、Windows上で行います

Linux Mint 21.3 MATE Editionのダウンロード

Linux Mint 21.3 MATE Editionをダウンロードします。 Linux Mintの公式ウェブサイトである https://linuxmint.com/ から Linux Mint 21.3 MATE Edition をダウンロードしてください。

なお、以下のリンクからLinux Mint 21.3 MATE Editionを直接ダウンロードすることもできます

  1. Linux Mint 21.3 MATE Edition のダウンロード

DVD-RまたはUSBフラッシュメモリに書き込むことで起動メディアになる

ダウンロードした linuxmint-21.3-mate-64bit.iso はISOイメージ形式のファイルです。 DVD-RまたはUSBフラッシュメモリに書き込むことで、PCから起動することができる "起動メディア" になります。

DVD-Rへの書き込みはWindowsの標準の機能で実施することができますが、USBフラッシュメモリへの書き込みはRufus等のソフトウェアが別途必要になります。

ただし、DVD-Rに作成した起動メディアよりも、USBフラッシュメモリに作成した起動メディアの方がインストールは速く進みます。 どちらか好きな方法で起動メディアを作成してください。

DVD-Rで起動メディアを作成する場合

DVD-Rで起動メディアを作成する場合には以下の手順を参照ください。

1. 右クリックからディスク イメージの書き込み

1. 右クリックからディスク イメージの書き込み
1. 右クリックからディスク イメージの書き込み

ダウンロードした linuxmint-21.3-mate-64bit.iso をマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるコンテキストメニューから "ディスク イメージの書き込み" を実行します。

2. セキュリティの警告

2. セキュリティの警告
2. セキュリティの警告

セキュリティの警告が表示されることがあります。 Linux Mintの公式ウェブサイトからダウンロードしたものであれば問題ありませんので、[開く(O)]ボタンを押して作業を継続してください。

3. ドライブの選択と書き込みの開始

3. ドライブの選択と書き込みの開始
3. ドライブの選択と書き込みの開始

書き込み用ドライブ(D)に空のDVD-Rをセットしたドライブを選択し、[書き込み(B)]ボタンを押します。

4. DVD-Rへの書き込み

4. DVD-Rへの書き込み
4. DVD-Rへの書き込み

DVD-Rへの書き込みが開始され進捗が表示されます。 DVD-Rへの書き込みが終了すると自動的に次の画面へ進みます。

5. ディスクの最終処理

5. ディスクの最終処理
5. ディスクの最終処理

DVD-Rへの書き込みが完了すると、続けてディスクの最終処理が行われます。 最終処理が終了すると自動的に次の画面へ進みます。

6. 書き込みの完了

6. 書き込みの完了
6. 書き込みの完了

DVD-Rへの書き込みが完了したことが表示されていますので、[閉じる(C)]ボタンを押して終了します。

これで、Linux MintのDVD-Rの起動メディアの作成が終わりました

USBフラッシュメモリで起動メディアを作成する場合

USBフラッシュメモリで起動メディアを作成する場合には以下を実施します。

まずは、Rufusをダウンロードします。 Rufusの公式ウェブサイトである https://rufus.ie/ja/ から Rufus をダウンロードしてください。

インストール版とポータブル版がありますが、インストールせずに使えるポートブル版をダウンロードするのがいいでしょう

なお、以下のリンクからRufus 4.5 ポータブル版を直接ダウンロードすることもできます

  1. Rufus 4.5 ポータブル版のダウンロード

ダウンロードしたRufusを利用し、以下の手順でUSBフラッシュメモリに起動メディアを作成します。

1. Rufusの実行

1. Rufusの実行
1. Rufusの実行

中身が消えても構わないUSBフラッシュメモリをPCに挿し、ダウンロードしたRufusを実行します。 ポータブル版であれば、マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でダブルクリックするだけで実行することができます。

2. 実行の許可

2. 実行の許可
2. 実行の許可

『ユーザーアカウント制御』という画面が表示されることがあります。 この画面が表示された場合は管理者ユーザのパスワードを入力し、[はい]ボタンを押して続行してください。

3. インターネット経由でのアップデートの確認

3. インターネット経由でのアップデートの確認
3. インターネット経由でのアップデートの確認

インターネット経由でアップデートの確認を行うかどうかを選択します。 Rufusは今回しか使わないでしょうから、[いいえ]を選択すればよいでしょう。

4. デバイスの選択

4. デバイスの選択
4. デバイスの選択

"デバイス" にUSBフラッシュメモリを挿したドライブが選択されていることを確認します。 選択されていない場合は手動で選択します。

5. ISOイメージの選択

5. ISOイメージの選択
5. ISOイメージの選択

ISOイメージファイルを選択するために[選択]ボタンを押します。

6. ダウンロードしたISOイメージファイルの選択

6. ダウンロードしたISOイメージファイルの選択
6. ダウンロードしたISOイメージファイルの選択

新たに『開く』ウィンドウが開きます。 ダウンロードした linuxmint-21.3-mate-64bit.iso を選択し、[開く(O)]ボタンを押します。

7. 書き込みの開始

7. 書き込みの開始
7. 書き込みの開始

[スタート]ボタンを押して書き込みを開始します。

8. モードの選択

8. モードの選択
8. モードの選択

ISO イメージモード / DD イメージモードのどちらで書き込むかを選択します。 標準の "ISO イメージモード" のままで問題ありませんので、何もせずに[OK]ボタンを押してください。

9. Syslinuxの最新版のダウンロードの許可

9. Syslinuxの最新版のダウンロードの許可
9. Syslinuxの最新版のダウンロードの許可

Syslinuxというソフトウェアの最新版をダウンロードするかどうかを選択します。 [はい(Y)]ボタンを押して続行してください。

10. 書き込み前の最終確認

10. 書き込み前の最終確認
10. 書き込み前の最終確認

書き込み前の最終確認が行われます。 中身が消えても問題ないUSBフラッシュメモリであることを彩度確認し、[OK]ボタンを押します。

11. 進捗

11. 進捗
11. 進捗

USBフラッシュメモリへのISOイメージの書き込みが開始されます。

12. 完了

12. 完了
12. 完了

書き込みが完了すると、"状態" に "準備完了" と表示されます。 [閉じる]ボタンを押してRufusを終了しましょう。

これで、Linux MintのUSBフラッシュメモリの起動メディアの作成が終わりました

Rufusはもう必要ありませんので削除しておきましょう

  

まとめ

Linux Mintの公式ウェブサイトから Linux Mint 21.3 MATE Edition をダウンロードし、DVD-RまたはUSBフラッシュメモリに書き込みましょう。

ダウンロードした linuxmint-21.3-mate-64bit.iso をマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるコンテキストメニューから "ディスク イメージの書き込み" を実行します。

Rufusを使用することで、ISOイメージをUSBフラッシュメモリに書き込むこともできます。

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