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USBフラッシュメモリを介した他のPCとのデータのやりとり

  

USBフラッシュメモリを使って他のPCとデータを受け渡す

前の記事ではファイルマネージャの使い方の基礎を解説しました。 この記事では、USBフラッシュメモリを使って他のPCとデータをやり取りする方法を紹介します。

  
この記事では、他のPCで文書を保存したUSBフラッシュメモリが手元にあるものとして解説しています。

USBフラッシュメモリからファイルを受け取る

それでは解説に移ります。 まずは、他のPCで文書を保存したUSBフラッシュメモリを手元に用意してください。

1. 全てのウィンドウを閉じた状態
1. 全てのウィンドウを閉じた状態

上図のように全てのウィンドウを閉じた状態から説明を始めます。 では、用意したUSBフラッシュメモリをLinux MintをインストールしたPCに挿してください。

2. 自動的にファイルマネージャが開く
2. 自動的にファイルマネージャが開く

上図のように自動的にファイルマネージャが開き、デスクトップにはアイコンが出現しています。 それぞれ詳しく見てみましょう。

(1)のデスクトップのアイコンは、USBフラッシュメモリそのものを表しています。 ファイルマネージャを閉じてしまっても、このアイコンをダブルクリックすることで再びファイルマネージャで開くことができます。 アイコンの下の "YAMADA_4G" という文字は、USBフラッシュメモリに(Windows PC上で)前もって付けておいた名前です。

ファイルマネージャの『場所』の一覧にも(2)のように "YAMADA_4G" が出現しています。 ファイルマネージャで他のディレクトリに移動してしまっても、ここをクリックすることでUSBフラッシュメモリに戻ることができます

(3)のロケーションバーを見ればわかる通り、カレントディレクトリは "/media/taro/YAMADA_4G" です。 つまり、最上位ディレクトリの下の "media" ディレクトリの下の "taro" ディレクトリの下の "YAMADA_4G" というディレクトリです。

(4)に表示されているのが、USBフラッシュメモリの中身です。 "System Volume Information" というディレクトリと、"対象のファイル.txt" というファイルが存在しているのがわかります。 "対象のファイル.txt" というファイルが、あらかじめ他のPCで用意しておいた文書です。

  
"System Volume Information" というディレクトリは、Windowsでの隠しフォルダです。 この例で使用したUSBフラッシュメモリはWindowsで利用していたものです。 そのため、このディレクトリが作られています。

では、"対象のファイル.txt" を移動しましょう。 移動先はホームディレクトリの下の "ドキュメント" ディレクトリとします

3. "対象のファイル.txt" を右クリックし表示されるメニューの "切取り(T)" を実行する
3. "対象のファイル.txt" を右クリックし表示されるメニューの "切取り(T)" を実行する

上図のように "対象のファイル.txt" をマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるニューの "切取り(T)" を実行します。

  
コピーではなく移動させるので "切取り(T)" を実行します。

では、移動先のディレクトリに切り替えましょう。 移動先はホームディレクトリの下の "ドキュメント" ディレクトリです

4. 『場所』の一覧の "ドキュメント" をクリックする
4. 『場所』の一覧の "ドキュメント" をクリックする

上図のように『場所』の一覧の "ドキュメント" をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

5. "ドキュメント" ディレクトリに切り替わる
5. "ドキュメント" ディレクトリに切り替わる

上図のように "ドキュメント" ディレクトリに切り替わります。 ロケーションバーを見てわかる通り、ホームディレクトリの下の "ドキュメント" ディレクトリです。 なお、ディレクトリの中身は空です。

では、このディレクトリに "対象のファイル.txt" を移動しましょう。

6. 編集(E) -> 貼り付け(P)を実行
6. 編集(E) -> 貼り付け(P)を実行

上図のようにプルダウンメニューの"編集(E) -> 貼り付け(P)"を実行します(またはキーボードのCTRL+Vを押します)。

7. "対象のファイル.txt" が貼り付けられる
7. "対象のファイル.txt" が貼り付けられる

上図のように "対象のファイル.txt" が貼り付けられます。 ファイルの移動に成功したようです。

今回はコピーではなく移動させました。 そのため、元のディレクトリには "対象のファイル.txt" は残っていないはずです。 それを確認しておきましょう。 移動元のディレクトリに戻ります。

8. ツールバーの[←戻る]ボタンを押す
8. ツールバーの[←戻る]ボタンを押す

上図のようにツールバーの[←戻る]ボタンを押します。

9. "対象のファイル.txt" は消えている
9. "対象のファイル.txt" は消えている

上図のようにディレクトリ "/media/taro/YAMADA_4G" に戻りました。 "対象のファイル.txt" は消えていることがわかります。 うん、ファイルの移動に成功していますね。


目的である "USBフラッシュメモリを利用したファイルの受け取り" は終わりました。 後始末として、USBフラッシュメモリの取り外しを行いましょう。

10. "YAMADA_4G" の右端の三角マークをクリック
10. "YAMADA_4G" の右端の三角マークをクリック

上図のように『場所』の一覧の "YAMADA_4G" の右端の三角マークをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

なお、USBフラッシュメモリはまだ抜かないでください

11. 安全に取り外しできるようになる
11. 安全に取り外しできるようになる

上図のように "安全に取り外しできます" というメッセージが表示されます。 これで、いつでもUSBフラッシュメモリを取り外せる状態ですがまだ抜かないでください

USBフラッシュメモリを抜く前に、ファイルマネージャに注目してみましょう。

12. カレントディレクトリが切り替わる
12. カレントディレクトリが切り替わる

上図のようにカレントディレクトリが "コンピューター" に切り替わっています。 また、ファイル一覧にUSBフラッシュメモリが表示されています。

カレントディレクトリが "コンピューター" になっているのは、今まで表示していたUSBフラッシュメモリが取り外されたためです。 カレントディレクトリだったディレクトリが消滅したため、仕方なく "コンピューター" に切り替えたということです。

ファイル一覧にUSBフラッシュメモリが表示されているのは、まだUSBフラッシュメモリが抜かれていないから、というだけです。

では、USBフラッシュメモリを抜いてください

13. ファイル一覧からUSBフラッシュメモリが消える
13. ファイル一覧からUSBフラッシュメモリが消える

上図のようにファイルマネージャのファイル一覧からUSBフラッシュメモリが消えます。 これで、作業は完了です。 もう、ファイルマネージャは不要です。

14. ファイルマネージャを閉じる
14. ファイルマネージャを閉じる

上図のように右上の[X]ボタンを押してファイルマネージャを閉じましょう。


最後に、ファイルマネージャに頼らないUSBフラッシュメモリの取り外し手順について説明しておきます。

では、USBフラッシュメモリを再びPCに挿してください

15. ファイルマネージャが自動的に開くので終了する
15. ファイルマネージャが自動的に開くので終了する

上図のように今回も自動的にファイルマネージャが開きます。 ファイルマネージャは不要ですので、右上の[X]ボタンを押して終了します。

では、ファイルマネージャには頼らずにUSBフラッシュメモリを取り外しましょう

16. デスクトップのUSBフラッシュメモリのアイコンを右クリックする
16. デスクトップのUSBフラッシュメモリのアイコンを右クリックする

上図のようにデスクトップのUSBフラッシュメモリのアイコンをマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックします。

17. 表示されるメニューの "取り出す(E)" を実行する
17. 表示されるメニューの "取り出す(E)" を実行する

上図のようにサブメニューが表示されますので、"取り出す(E)" を実行します。

18. 安全に取り外しできるようになる
18. 安全に取り外しできるようになる

上図のように "安全に取り外しできます" というメッセージが表示されます。 USBフラッシュメモリを取り外しても大丈夫です。

  
  

まとめ

Linux Mintでは、USBフラッシュメモリは挿すだけで自動的に認識されます。 また、ファイルマネージャも自動的に開きます。

ファイルマネージャの『場所』の一覧の <USBフラッシュメモリの行> の右端の三角マークをクリックすることで、いつでもUSBフラッシュメモリを取り外せる状態になります。

デスクトップのUSBフラッシュメモリのアイコンをマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるニューの "取り出す(E)" を実行することでも取り外すことができます。

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