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アプリケーションの追加方法いろいろ

  

アプリケーションの追加について

インストール直後のLinux Mintには、約2,000のソフトウェアが導入済みです。 ただし、その中の多くは裏で動作している黒子のようなソフトウェアだったり、データ集や他のソフトウェアの部品のようなものだったりします。

利用者がメニューから起動して利用するソフトウェア(=アプリケーション・ソフトウェア)は、その中のごく一部です。

以下は、インストール済みのアプリケーションの例です。 最低限必要なアプリケーションは最初からインストールされていることがわかります。

- Linux Mint 21.3で初期インストールされるアプリケーションの一部 -
名称 内容
Firefox ウェブブラウザ
Thunderbird 電子メールクライアント
LibreOffice オフィススイート
Pix 画像ビューア
Celluloid 動画再生
Hypnotix TV視聴
Rhythmbox 音楽プレイヤー

ただし、最初からインストールされているアプリケーションでは満足できないこともあるでしょう。 この記事では、新たにアプリケーションをインストールする方法について解説します。

パッケージ管理システムについて

最初に知っておきたいのが "dpkg" と呼ばれるパッケージ管理システムについてです。 パッケージ管理システムというのは、ソフトウェアのインストールやアンインストール作業を簡単にするための仕組みです。 具体的には、

  1. 開発者はソフトウェア本体と付属ファイルを1つのファイル(パッケージファイル)にまとめる
  2. 利用者はパッケージファイルを入手する(1ファイルだけでよい)
  3. 入手したパッケージファイルをdpkgに読み込ませてインストールする
  4. 不要になったらパッケージ名を指定してdpkgにアンインストールさせる

というような流れです。

パッケージファイルの名称と拡張子

dpkgのパッケージファイルは "debファイル" と呼ばれ、ファイルの拡張子は ".deb" となります。

ということは、利用者はdebファイルをダウンロードしてインストールすることになるのでしょうか。 いいえ、ちょっと違います

dpkgのパッケージファイルをダウンロードしてインストールすることはあまりありません。 なぜなら、"統合型パッケージ管理システム" というものが別に用意されているからです。

統合型パッケージ管理システムはパッケージファイルのダウンロードも行ってくれるため、手動でパッケージファイルをダウンロードする必要がないのです。

統合型パッケージ管理システムとは

統合型パッケージ管理システムとは、パッケージファイル(debファイル)の入手も行ってくれるパッケージ管理システムのことです。

  
統合型パッケージ管理システムは、ほとんどのLinux系OSに搭載されています。

Linux Mintの統合型パッケージ管理システムは "APT" と呼ばれます。 "APT" は "Advanced Packaging Tool" の略です。

APTは、インストールしようとしているソフトウェアだけでなくそのソフトウェアが必要とする他のソフトウェアも自動的にダウンロード・インストールしてくれます。

手動でダウンロードする必要があるのは、APTのソフトウェアカタログに含まれないソフトウェアを導入する場合のみです。

  
Linux MintのAPTのソフトウェアカタログには、約80,000のソフトウェアが含まれています。

グラフィカルな操作にはSynaptic

Linux Mintのパッケージ管理システムはdpkgであり、ダウンロードの面倒も見てくれる統合型パッケージ管理システムがAPTであることは説明した通りです。

実は、それ以外にも "Synaptic" というアプリケーションでも統合的にソフトウェアパッケージを管理することができます。

APTはキーボードから命令を文字で打ち込んで操作しなくてはなりませんが、Synapticはマウスを使ってチェックボックスやボタンで操作することができます。

なお、Synapticは内部的にAPTを利用しています。 つまり、できることは同じです。

Flatpakというアプリケーションの配布・実行の枠組みもある

Linux系OSの世界には "Flatpak" と呼ばれるアプリケーションの配布・実行の仕組みもあります。 Flatpakは、すでに紹介したdebファイルによるパッケージ管理とは何が違うのでしょうか。

Flatpakで管理されているアプリケーションは、独立した仮想的な環境で動作します。

今回のLinux MintをインストールしたPCであれば、Linux Mint上で動作するのではありません。 Linux Mint上にFlatpakが仮想的なコンピュータを作り出し、その中で各種Flatpakパッケージが動作します。

Linux MintにはdebファイルとFlatpakファイルを区別なく管理するためのソフトウェアマネージャーというものがある

Linux Mintには、"ソフトウェアマネージャー" と呼ばれるパッケージ管理システムもインストールされています。 ソフトウェアマネージャーは、debファイルとFlatpakファイルを混在して管理することができます。

ソフトウェアマネージャーを使うことで、利用者はdebファイルとFlatpakファイルを同じ操作で管理できるようになります。

パッケージ管理システムについて整理しておく

ではここで、パッケージ管理システムについて整理しておきましょう。 Linux Mintのパッケージ管理システムはdpkgであり、パッケージファイルはdebファイルです。 dpkgでソフトウェアを管理するならdebファイルのダウンロードが必要です。

Linux Mintには、統合型パッケージ管理システムのAPTやSynapticも用意されています。 APTやSynapticを使えば、パッケージファイル(debファイル)のダウンロードは不要になります。 APTはキーボードから命令を文字で打ち込んで操作し、Synapticはマウスを使ってチェックボックスやボタンで操作します。

また、Linux系OSの世界にはFlatpakと呼ばれるアプリケーションの配布・実行の仕組みもあります。

Flatpakによるパッケージ管理はdebファイルによるパッケージ管理とは全く別物ですが、ソフトウェアマネージャーを使うことで同じように扱うことができます。

システム名称 形式 ダウンロード
dpkg debファイル ✕手動
APT
※キーボード入力
debファイル ○自動
Synaptic
※マウス操作
debファイル ○自動
Flatpak Flatpakファイル ○自動
ソフトウェアマネージャー debファイル
Flatpakファイル
○自動

アプリケーションを追加してみる

では、実際にアプリケーションを追加してみましょう。 追加するアプリケーションは、

  1. GIMP(画像編集)
  2. Google Chrome(ウェブブラウザ)

の2つです。 GIMPはソフトウェアマネージャーでカタログから選んで追加します。

Google Chromeはdebファイルをダウンロードし、それをパッケージ管理システムから追加します。

まずは、ソフトウェアマネージャーによるGIMPのインストールです。

1. Linux Mintメニューから "ソフトウェアマネージャー" を実行する
1. Linux Mintメニューから "ソフトウェアマネージャー" を実行する

上図のようにLinux Mintメニューを開き、"システム" の下にある "ソフトウェアマネージャー" を実行します。

2. キャッシュの生成を待つ
2. キャッシュの生成を待つ

上図のように "キャッシュを生成しています、お待ちください" というメッセージが表示されます。 APTとFlatpakのソフトウェアカタログを収集していますので、終わるまで待ちましょう。

3. アプリケーションが表示される
3. アプリケーションが表示される

上図のようにキャッシュの生成が終わるとアプリケーションの一覧が表示されます。

では、GIMPをインストールしましょう。 まずは、GIMPを検索します。

4. 検索キーワード欄に "gimp" と打ち込む
4. 検索キーワード欄に "gimp" と打ち込む

上図のように検索キーワード欄に "gimp" と打ち込みます。

5. 検索キーワードに一致するソフトウェアが表示される
5. 検索キーワードに一致するソフトウェアが表示される

上図のように検索キーワード "gimp" に一致するソフトウェアがずらりと表示されます。 ただし、"Gimp-data-extras" のように "-XXXX" を含むものはGIMP本体ではなくデータ集やヘルプファイルです。

GIMP本体は、最上段左端の"Gimp" と最上段右端の "GIMP (GNU Image Manipulation Program)" の2つだけです。 左端がdebファイルで右端がFlatpakファイルです

  
Flathubというラベルのアイコンが表示されていればFlatpakファイルです。 そうでないものはdebファイルです。

今回はdebファイルのGIMPをインストールします。

6. "Gimp" をクリック
6. "Gimp" をクリック

上図のように最上段左端の "Gimp" をクリックします。

7. ソフトウェアの詳細が表示される
7. ソフトウェアの詳細が表示される

上図のようにソフトウェアの詳細が表示されます。 ソフトウェアのスクリーンショットやバージョン・評価などが表示されています。

ではここで、Flatpakファイル版のGIMPへの切り替え方法を見てみましょう。

8. "システムのパッケージ" をクリック
8. "システムのパッケージ" をクリック

上図のように "システムのパッケージ" をクリックします。

9. パッケージの種類を選べる
9. パッケージの種類を選べる

上図のようにパッケージの種類を選ぶことができます。 このように、ソフトウェアの詳細画面でもパッケージの種類を選択することができます。 前の画面にまで戻る必要はありません。

システムのパッケージ debファイル版
Flatpak (Flathub) Flatpakファイル版

では、インストールしましょう。 インストールするのはdebファイル版、つまり、システムのパッケージです。

10. システムのパッケージをインストールする
10. システムのパッケージをインストールする

上図のようにシステムのパッケージが選択されている状態で[インストール]ボタンを押します。

11. 追加のソフトウェアの一覧が表示される
11. 追加のソフトウェアの一覧が表示される

上図のように追加で必要となるソフトウェアの一覧が表示されますので [続行(C)]ボタンを押します。

12. 認証
12. 認証

上図のようにパスワードの入力を求められます。 ソフトウェアの追加はシステム管理作業であるためです。 パスワード(P)にパスワードを入力し、[認証する(A)]ボタンを押して続行しましょう。

13. インストールが実行される
13. インストールが実行される

上図のようにソフトウェアのインストールが行われます。 何も入力や選択するものはありません。

14. [起動]ボタンと[削除]ボタンが表示される
14. [起動]ボタンと[削除]ボタンが表示される

上図のようにインストールが完了すると[起動]ボタンと[削除]ボタンが表示されます。

[起動]ボタンを押すとインストールされたアプリケーションが実行され、[削除]ボタンを押すとアンインストールされます。 ただし、今はどちらのボタンも押さないでください

GIMPのインストールが完了しましたので、ソフトウェアマネージャーはもう不要です。 閉じましょう。

15. ソフトウェアマネージャー画面を閉じる
15. ソフトウェアマネージャー画面を閉じる

上図のように右上の[X]ボタンを押してソフトウェアマネージャー画面を閉じます。

では、インストールしたGIMPを実行してみましょう。 いつものようにLinux Mintメニューから起動しましょう。

16. Linux Mintメニューから "GIMP (GNU Image Manipulation Program)" を実行する
16. Linux Mintメニューから "GIMP (GNU Image Manipulation Program)" を実行する

上図のようにLinux Mintメニューを開き、"グラフィックス" の "GIMP (GNU Image Manipulation Program)" を実行します。

17. GIMPの起動が開始される
17. GIMPの起動が開始される

上図のようにGIMPの起動が開始されます。 初回起動ではフォントの検索などが行われるため時間がかかりますが、次回からはそれほど時間はかからなくなります。

起動したら、何もせずGIMPは終了しましょう。 Google Chromeのインストールに進みたいので。

18. GIMPを閉じる
18. GIMPを閉じる

上図のように右上の[X]ボタンを押してGIMPを閉じます。


ここからはGoogle Chromeのインストールです。 公式サイトからGoogle Chromeのdebファイルをダウンロードし、パッケージ管理システムを使ってインストールします。

なお、Google Chromeのダウンロードには、インストール済みのFirefoxを利用します。

  
筆者のメインPCは、Windows 7世代のPCです。 そのPCに antiX(あんてぃくす) あんてぃくす antiX(あんてぃくす) というLinux系OSを導入して使っています。 このPCではGoogle ChromeよりもFirefoxの方がわずかに軽快に動作するため、筆者は今はFirefoxを使っています。
19. Firefoxのアイコンをクリックする
19. Firefoxのアイコンをクリックする

上図のように画面下部のパネルの左側にあるForefoxのアイコンをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

20. [この手順をスキップ]を押す
20. [この手順をスキップ]を押す

上図のようにFirefoxが起動するので[この手順をスキップ]を押します。 インポートするものなどありませんから。

21. [この手順をスキップ]を押す
21. [この手順をスキップ]を押す

上図のように[この手順をスキップ]を押します。

22. [ブラウジングを開始]を押す
22. [ブラウジングを開始]を押す

上図のように[ブラウジングを開始]を押します。

23. ブラウジングが開始される
23. ブラウジングが開始される

上図のようにブラウジングが開始されます。 では、Google Chromeの公式サイトへ移動しましょう。

24. アドレスバーに "https://www.google.com/intl/ja/chrome" と打ち込む
24. アドレスバーに "https://www.google.com/intl/ja/chrome" と打ち込む

上図のようにアドレスバーに "https://www.google.com/intl/ja/chrome" と入力し、キーボードのEnterキーを押します。

25. [Chromeをダウンロード]を押す
25. [Chromeをダウンロード]を押す

上図のようにGoogle Chromeのダウンロードサイトに移動しますので、[Chromeをダウンロード]を押します。

26. "64 ビット deb(debian/Ubuntu用)" を選択して[同意してインストール]を押す
26. "64 ビット deb(debian/Ubuntu用)" を選択して[同意してインストール]を押す

上図のように "64 ビット .deb(Debian/Ubuntu用)" を選択し、[同意してインストール]ボタンを押します。

27. Google Chromeのダウンロードが開始される
27. Google Chromeのダウンロードが開始される

上図のようにGoogle Chromeのダウンロードが開始されます。

28. Firefoxを閉じる
28. Firefoxを閉じる

上図のようにGoogle Chromeのダウンロードが完了したらFirefoxを閉じます。

続いては、ダウンロードしたGoogle Chromeのインストールです。 debファイルをパッケージ管理システムに読み込ませることでインストールします。 ファイルマネージャから作業するのが簡単です。

29. ファイルマネージャのアイコンをクリックする
29. ファイルマネージャのアイコンをクリックする

上図のように画面下部のパネルの左側にあるファイルマネージャのアイコンをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

30. 『場所』の一覧からダウンロードをクリックする
30. 『場所』の一覧からダウンロードをクリックする

上図のようにファイルマネージャが開きますので、『場所』の一覧から "ダウンロード" をクリックします。

31. ダウンロードディレクトリに移動する
31. ダウンロードディレクトリに移動する

上図のようにダウンロードディレクトリに移動します。 ダウンロードしたGoogle Chromeのdebファイルがあります。

では、このファイルをパッケージ管理システムに渡しましょう。

32. debファイルを右クリックし表示されるメニューの "GDebi パッケージインストーラーで開く(O)" を実行する
32. debファイルを右クリックし表示されるメニューの "GDebi パッケージインストーラーで開く(O)" を実行する

上図のようにdebファイルをマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるニューの "GDebi パッケージインストーラーで開く(O)" を実行します。

33. GDebiパッケージインストーラーが開くので[パッケージをインストール(I)]ボタンを押す
33. GDebiパッケージインストーラーが開くので[パッケージをインストール(I)]ボタンを押す

上図のようにGDebiパッケージインストーラーが開きますので[パッケージをインストール(I)]を押します。

  
GDebiもパッケージ管理システムの1つです。 APTと同じく、必要な追加ソフトウェアがあればネットワーク経由でダウンロードしてくれます。
  
APTはソフトウェアカタログから選ぶ場合に使い、GDebiは自分でダウンロードしたdebファイルをインストールする場合に使います。
  
といいつつも、実はAPTでもダウンロードしたdebファイルをインストールすることができます。
34. 認証
34. 認証

上図のようにパスワードの入力を求められます。 パスワード(P)にパスワードを入力し、[認証する(A)]ボタンを押して続行しましょう。

35. 追加のソフトウェアの一覧が表示される
35. 追加のソフトウェアの一覧が表示される

上図のように追加で必要となるソフトウェアの一覧が表示されますので [続行(C)]ボタンを押します。

36. ソフトウェアのインストール
36. ソフトウェアのインストール

上図のようにソフトウェアのインストールが行われます。 何も入力や選択するものはありません。

インストールが完了すればGDebiパッケージインストーラーはもう不要です。

37. GDebiパッケージインストーラーを閉じる
37. GDebiパッケージインストーラーを閉じる

上図のように右上の[X]ボタンを押してGDebiパッケージインストーラーを閉じます。

38. debファイルはそのまま残されている
38. debファイルはそのまま残されている

上図のようにdebファイルはそのまま残されています。 自動的に削除されることはありませんので手動で削除しましょう。

39. debファイルを右クリックし表示されるメニューの "削除(D)" を実行する
39. debファイルを右クリックし表示されるメニューの "削除(D)" を実行する

上図のようにdebファイルをマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるニューの "削除(D)" を実行します。

40. [削除(D)]ボタンを押す
40. [削除(D)]ボタンを押す

上図のように確認のメッセージが表示されるので[削除(D)]ボタンを押して削除します。

ではここで、一度ログアウトして再ログインします。 debファイルをダウンロードしてインストールした場合には、ログインし直さないとメニュー項目が表示されないことがあるためです。

41. Linux Mintメニューから "ログアウト" を実行する
41. Linux Mintメニューから "ログアウト" を実行する

上図のようにLinux Mintメニューを開き、"システム" の下にある "ログアウト" を実行します。

42. ユーザを切り替えるかログアウトするかを選択
42. ユーザを切り替えるかログアウトするかを選択

上図のようにユーザを切り替えるかログアウトするかを聞かれます。 今回はログアウトしますので、[ログアウト(L)]ボタンを押します。

43. ログイン画面
43. ログイン画面

上図のようにログイン画面が表示されますので、パスワードを入力して再度ログインしましょう。

44. Google Chromeのメニュー項目が追加されている
44. Google Chromeのメニュー項目が追加されている

上図のようにGoogle Chromeのメニュー項目が追加されていことが確認できます。

  

結局どのパッケージ管理システムを使うべきか

ソフトウェアマネージャーを利用することをオススメします。 システムのパッケージ版(debファイル)とFlatpak版の両方を選べるアプリケーションの場合は、できるだけシステムのパッケージ版を選びましょう。 Linux Mint用に調整されているため、Flatpak版よりも動作が安定していると思われます。

ソフトウェアマネージャーのカタログに含まれていないアプリケーションは、debファイルをダウンロードしてインストールしましょう。 ダウンロードしたdebファイルは、GDebiパッケージインストーラーでインストールすることができます。

  

まとめ

Linux Mintのパッケージ管理システムはdpkgです。 パッケージファイルは "debファイル" と呼ばれ、ファイル名は "XXXXXXXX.deb" です。 dpkgでソフトウェアを管理するならdebファイルのダウンロードが必要です。

統合型パッケージ管理システムのAPTやSynapticであれば、パッケージファイル(debファイル)のダウンロードは自動で行われます。 APTはキーボードから命令を文字で打ち込んで操作し、Synapticはマウスを使ってチェックボックスやボタンで操作します。

また、Linux系OSの世界にはFlatpakと呼ばれるアプリケーションの配布・実行の仕組みもあります。 ソフトウェアマネージャーを使うことで、Flatpakファイルとはdebファイルを同じように扱うことができます。

システム名称 形式 ダウンロード
dpkg
※キーボード入力
debファイル ✕手動
GDebi
※マウス操作
debファイル ✕手動
APT
※キーボード入力
debファイル ○自動
Synaptic
※マウス操作
debファイル ○自動
Flatpak
※キーボード入力
Flatpakファイル ○自動
ソフトウェアマネージャー
※マウス操作
debファイル
Flatpakファイル
○自動

オススメはソフトウェアマネージャーの利用です。 システムのパッケージ版(debファイル)とFlatpak版のどちらも選べる場合は、システムのパッケージ版を選ぶのがよいでしょう。

ソフトウェアマネージャーのカタログに含まれていないアプリケーションはdebファイルをダウンロードし、GDebiパッケージインストーラーでインストールしましょう。

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