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その他の設定や使い方

  

MX Linuxの設定や使い方に関する雑多なこと

MX Linux編の最後のまとめとして、設定や使い方に関する雑多なことについて解説します。

スクロールバーの挙動をWindowsに合わせる

Linux Mint編と同じですので、そちらを参照してください。

  
.gtkrc-2.0 は存在しないので修正ではなく新規作成となります。

キーボードおよびマウス・タッチパッドの設定

キーボードやマウスおよびタッチパッドの設定は、アプリケーションメニューの "設定" カテゴリに分類されています。

1. アプリケーションメニューの "カテゴリ" に含まれている
1. アプリケーションメニューの "カテゴリ" に含まれている

上図のようにアプリケーションメニューの "設定" の中に、"キーボード" と "マウスとタッチパッド" が含まれています。

なお、"設定" のカテゴリに含まれているアプリケーションは設定マネージャーから呼び出すこともできます。 設定マネージャーの開き方は以下の通りです。

2. アプリケーションメニューを開き[Settings Manager]ボタンを押す
2. アプリケーションメニューを開き[Settings Manager]ボタンを押す

上図のようにアプリケーションメニューを開き、上部にある[Settings Manager]ボタンを押します。

3. 設定マネージャーが開く
3. 設定マネージャーが開く

上図のように設定マネージャーが開きます。 ここから各種設定を行うことができます。

4. ハードウェアに関する設定も行える
4. ハードウェアに関する設定も行える

上図のように "ハードウェア" の分類の中に "キーボード" と "マウスとタッチパッド" があります。

このように設定マネージャーからも各種設定画面を呼び出すことができます

  
MX Linuxの設定マネージャーは、Linux Mintでのコントロールセンターのようなものです。

では、実際に何か設定を行ってみましょう。 ここではタッチパッドのスクロール方向を "ナチュラルスクロール" にしてみます。

  
最近のノートPCであれば、タッチパッドを指2本でなぞることでコンテンツをスクロールさせることができます。 その際に指を動かした方向にコンテンツが移動するのが "ナチュラルスクロール" です。
  
残念ながら MX Linux では初期状態ではナチュラルスクロールは無効になっており、指を動かした方向とは逆にコンテンツがスクロールします。
5. 設定マネージャーから "マウスとタッチパッド" を実行する
5. 設定マネージャーから "マウスとタッチパッド" を実行する

上図のように設定マネージャーの "マウスとタッチパッド" を実行します。

6. マウスとタッチパッド画面が開く
6. マウスとタッチパッド画面が開く

上図のようにマウスとタッチパッド画面が開きます。 なお、この画面ではマウスかタッチパッドかを一覧から選択して、それぞれ個別に設定する必要があります。 では、上部の "デバイス(V)" の一覧をクリックしてみてください。

7. ポインタデバイスの一覧が表示される
7. ポインタデバイスの一覧が表示される

上図のようにポインタデバイスの一覧が表示されます。 設定対象をマウスにするか、タッチパッドかするかをこの一覧から選択します。

では、実際に設定を行いましょう。

8. タッチパッドをナチュラルスクロールに
8. タッチパッドをナチュラルスクロールに

上図のように "デバイス(V)" にタッチパッドを選択し、"スクロール方向を反転する(I)" にチェックを入れます。 これでタッチパッドがナチュラルスクロールになります。

9. マウスとタッチパッド画面を閉じる
9. マウスとタッチパッド画面を閉じる

上図のように[閉じる]ボタンを押してマウスとタッチパッド画面を閉じます。

ワークスペース(仮想デスクトップ)の使い方

MX Linuxにもワークスペース(仮想デスクトップ)の機能が用意されています。 しかも、パネルには初期状態でワークスペース切り替え器が表示されています。

1. ワークスペース切り替え器
1. ワークスペース切り替え器

上図のように画面左部のパネルに最初からワークスペース切り替え器が表示されています。 なお、初期状態ではワークスペースは2つで、それが縦に並んでいます

ワークスペースは縦に並んでいるため、キーボード操作での切り替えはCTRL + ALT + またはCTRL + ALT + で行います。

操作/コマンド 説明
CTRL+ALT+
カーソルキーの下()
次のワークスペースへ切り替える
CTRL+ALT+
カーソルキーの上()
前のワークスペースへ切り替える

ワークスペースに関する設定は簡単に変えることができます。

2. ワークスペースの設定(S)...を実行する
2. ワークスペースの設定(S)...を実行する

上図のようにワークスペース切り替え器をマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるサブメニューの "ワークスペースの設定(S)..." を実行します。

3. ワークスペースの設定画面が開く
3. ワークスペースの設定画面が開く

上図のようにワークスペースの設定画面が開きます。 この画面でワークスペースに関する設定を変更することができます。

  
この画面はアプリケーションメニューの "設定" カテゴリから呼び出したり、設定マネージャーから呼び出すこともできます。

ファイルマネージャについて

Linux Mintではファイルマネージャとして Caja が採用されていましたが、MX Linuxでは Thunar が採用されています。 Thunar は先進的で使い勝手の良い素晴らしいファイルマネージャです。

1. ファイルマネージャのショートカットアイコン
1. ファイルマネージャのショートカットアイコン

上図のように画面左部のパネルの上部にキャビネットのアイコンがあります。 このアイコンからファイルマネージャを起動することができます。

2. 表示(V) -> 隠しファイルを表示(H)
2. 表示(V) -> 隠しファイルを表示(H)

上図のように隠しファイルを表示させる手順も Caja と同等です。

USBフラッシュメモリの利用手順

USBフラッシュメモリの利用手順も Caja と同じような感覚で操作することができます。

1. ファイルマネージャが開く
1. ファイルマネージャが開く

上図のようにUSBフラッシュメモリを挿すと自動的にファイルマネージャが起動します。

また、ファイルマネージャの『デバイス』の一覧にUSBフラッシュメモリ(今回の例では "YAMADA_4G")が出現しています。 他のディレクトリに移動してしまっても、ここをクリックすることでUSBフラッシュメモリに戻ることができます。

USBフラッシュメモリを取り出すための手順も Caja と変わりありません。

2. 三角マークでメディアを取り出せる
2. 三角マークでメディアを取り出せる

上図のように <USBフラッシュメモリの行>(今回の例では "YAMADA_4G") の右端に三角マークがありますが、この三角マークのクリックでメディアを取り出すことができます。

3. 取り外し可能であることの通知
3. 取り外し可能であることの通知

上図のように取り外し可能になるとデスクトップに通知が表示されるのも同じです。

デスクトップの設定

次に、デスクトップの設定に関して見ていきましょう。

設定マネージャから呼び出せる
設定マネージャから呼び出せる

上図のように設定マネージャの "デスクトップ" からデスクトップの設定を行うことができます。

印刷に関すること

続いては印刷に関してです。 Linux Mintと同じく、印刷の機能を提供しているのは CUPS です。

各種アプリケーションから印刷を行うためには、

  1. CUPS がインストールされている
  2. CUPS が動作している

という条件を満たしている必要があるのもLinux Mintと同じで、インストールするだけでどちらの条件も満たしているのも同様です。

つまり、特別な追加作業は必要ありません

設定マネージャから呼び出せる
設定マネージャから呼び出せる

上図のように設定マネージャの "印刷設定" から印刷に関する設定を行うことができます。

プリンタの登録に関する手順はLinux Mint編と同じですので、そちらを参照してください。

  
  

まとめ

スクロールバーの挙動をWindowsと合わせるなら GTK 3 と GTK 2 の設定ファイルを作成する必要があります。

キーボードやマウスおよびタッチパッドやプリンタなどの設定は、設定マネージャから呼び出すのが近道です。 何らかの設定を変更する必要が出てきたら、設定マネージャを眺めてみましょう。

ワークスペースは最初から有効になっており、ワークスペース切り替え器も最初からパネルに表示されています。 ただし、ワークスペースは縦に並んでいるため操作には馴れが必要かもしれません。

操作/コマンド 説明
CTRL+ALT+
カーソルキーの下()
次のワークスペースへ切り替える
CTRL+ALT+
カーソルキーの上()
前のワークスペースへ切り替える

ファイルマネージャやUSBフラッシュメモリの利用方法はLinux Mintの Caja とほぼ違いはありません。 同じような感覚で操作できることでしょう。

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